Artist Statementの書き方(2)

アーティストステートメントを書く際の注意点

難しい言葉は避け、素直に書く

書くことに慣れていない方に多いのが、まず、難しい言葉を使って書こうとしてしまうことです。難しい文字や言葉を使いたがるのは文章が下手な証拠だともいわれています。まず、自分の身の丈に合った、日ごろ使い慣れた言葉を使ってください。
難しい言葉を並べるよりも、肩肘張らずに、素直に書くことで、言葉は相手の心にストレートに伝わるものです。

伝えたいことを問いつめてみる

そして、文章の基本は「なんとしても相手に伝えたいという情熱」と「相手の側に立つ心の営み」です。
もし、伝えたいこと、わかってもらいたいことがあるのに言葉が出てこないときは、「その正体を問いつめてみる」ことです。思いが煮詰まるのを待ち、煮詰まれば、言葉は自然に出てきます。それまでは、浮かんだ言葉やフレーズをメモしておくことも重要になります。
伝えたいことが自分のなかで曖昧なままでは、読み手にも伝わらないことを覚えておきましょう。

書く際に心に留めておくべき基本

基本的なことをまとめると以下のようになります。

  • 複雑に書くより、なるべく簡単に書く
  • 普通の言葉を用いる
  • 不必要な言葉を除く
  • 動詞には動きをつける(同じ動詞を続けて使わず,違う動詞に替えて変化をつける)
  • 話をするように書く(話し言葉で書くという意味ではなく、流れが不自然にならないように)
  • 印象のためでなく表現のために書く(印象ばかりで具体的に何をいたたいかわからなくならないように)

何度となく推敲を重ねる

そして、いちばん重要なことは、何度も推敲することです。
自分の文章ではなく、他人の文章だと想像して、何度も読み返せば、違和感のある部分は見えてきます。もし、不安であれば、文章のわかる方に見てもらうのがいちばんいいでしょう。
いろんな方のステートメントのタタキ台を校正していると、ほとんどの方は文節と文節のつながりが不自然です。何度も推敲していれば、こちらの文節はあとに持っていくべき、あるいは、ここにはどの接続詞が妥当なのか、だんだん見えてきます。

言葉足らずでないか、説明不足でないか

もうひとつ強く感じるのは、言葉足らず、というか、説明不足の方が多いです。
facebookやTwitterの弊害ともいえるかもしれませんが、わかっていること、あるいは当たり前のことだからと、言葉が省かれています。それに気づいていない方が多いのも事実です。
不必要な言葉は冗長になりますが、きちんと書くべきことは省略しない。文章に慣れていない方のものを読んでいて違和感があるときは、この言葉足らずの場合も本当に多いです。

客観的なことより具体的な体験

また、すべてが客観的な内容ばかりの文章も多いです。
自分自身が感じた具体的な場面や具体的な体験、例など、自分の言葉で語る部分は入れるべきです。そうすることによって初めて、相手にその状況をリアルに感じ取ってもらえるからです。
レトリック(比喩)を使って、伝わりやすくする工夫もあるとさらにいいでしょう。

ていねいに書く、そして、ていねいに直す。
その繰り返しで、書き慣れていってください。

また、英語で書く場合には、主語をはっきりさせる必要がありますが、日本語よりもさらに明確に書くことが求められます。ですが、書き方は日本語と同じように進めていってください。