SAMURAI写真展 2018セミナー


伊勢和紙の中北社長による伊勢和紙セミナーを開催

held on March 3th, 2018 / 2018年3月3日 開催

2018年2月27~3月4日、横浜・みなとならい駅にある「サブウェイギャラリーM」で開催されたSAMURAI FOTO写真展4th “Making a beautiful bridge”において、大豐和紙工業(株)代表取締役である中北喜得氏によるセミナー『神宮ゆかりの伊勢和紙で味わい深い作品を』を開催しました。
※セミナースケジュールについては こちらをご覧ください。
※写真展についてはこちらをご覧ください
協力:大豐和紙工業 株式会社 

伊勢神宮ゆかりの世界に誇れる由緒ある和紙


大豐和紙工業(株)は1899年(明治32年)に創立。一世紀以上に亘って旧法と伝統を重んじつつ神宮御用紙を奉製してきた。御用紙は、大麻と呼ばれるお神札(おふだ)さんやお守り・暦などに用いられている。


三重県伊勢市にある大正モダニズムの香が漂う大豐和紙工業(株)の正面玄関。2階部分は伊勢和紙ギャラリーとして、伊勢和紙を使用した作品展などを行い、和紙のさまざまな活用例を紹介・提案している。


インクジェットプリンタ用の伊勢和紙は中北さん自身が長年に亘って写真撮影をしてきたことがきっかけで生まれたといっていい。だからこそ、プリント用紙として使う側のことがよく考えられている。

プリントを考慮した使いやすい優秀な伊勢和紙


写真展開催中には来場者が持ち込んだ画像データから中北さんがその画像に合った伊勢和紙を選んで、レタッチしてプリントを提供。こういう作業を常に行っているからこそ、使いやすい優秀な和紙になったのだろう。


原料はコウゾ、ミツマタ、ガンピ、バションなど。インクジェットプリンタ対応の伊勢和紙は和紙の風合いを残すため薬剤による滲み留め処理は一切行っていないが、それでも滲みにくい。


伊勢和紙の種類と描写特性を示した図。機械漉きの伊勢和紙にもさまざまな色や描写特性があり、手漉きは7種類ある。サイズもさまざまなものがあり、耳付きもあって、豊富な種類が揃っている。


こちらは伊勢和紙の切り出し方の例。機械漉き和紙は860mm幅のロールから、手漉き和紙のシリーズは「菊判」(640mm×970mm) や「聯落ち」(540mm×1350mm) から切り出す。この中からの切り出しであればサイズのリクエストもできる。


中北さんが実際にインクジェットプリンタでプリントした伊勢和紙の濃度の分布図。一般的に和紙は濃度が出にくいといわれているが、「芭蕉」や「風雅」など、黒がよく出る用紙もあるのはうれしい。


伊勢和紙は伊勢和紙館オンラインショップ、ヨドバシカメラ、小津和紙など購入できるだけでなく、伊勢和紙のサイトからはICCプロファイルもダウンロードできる。
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SAMURAIメンバーが伊勢和紙を愛用する理由


SAMURAI FOTOメンバーには伊勢和紙の愛用者が多い。数年前には工房で手漉きの体験もさせてもらったこともあり、伊勢和紙ギャラリーでは今秋に作品展を開催する予定のメンバーもいる。


試作中の「伊勢和紙Art 芭蕉」のロールを使用した村田さんは4、5年、伊勢和紙を使用中。光沢紙やマット紙よりアートっぽく仕上がることと、芭蕉のように黒の濃度が出る紙があるのが使い続ける理由になっている。


和紙の味わいとテクスチャーがあるのがいいだけでなく、手漉き和紙の種類がたくさんあるのがいい。これだけ種類がある和紙はなかなかなく、サンプルセットにはこの7種類が入っているので試しやすい。


千代田さんが使用しているのは伊勢和紙「風祥」。この紙の淡い光沢感が気に入った。また、今回の作品にはグレイの空の部分が多いので平坦な印象になりがちだが、テクスチャーが深みを与えてくれるからだという。


今回の写真展ではプラチナパラジウムプリント作品を展示した蓮見さん。プラチナプリントで和紙を使うのはむずかしいところもあるが、どうしても伊勢和紙の風合いを生かした作品をつくりたいと奮闘している。


伊勢和紙はサイズの希望にも応えてくれるが、新しい和紙づくりの提案にも応えてくれる。蓮見さんは中北さんとミツマタを原料としたプラチナプリント用の用紙を開発中。試行錯誤中だが、仕上がりが楽しみだ。

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